#や♭の多い曲はムズカシイのか~? の巻っ!
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タレントさんの動画を見て 久―しぶりにピアノ弾いてみたくなった女性
🎵 こんにちは、どらみです!先日、近くに住んでいらっしゃる 女性に質問されたやり取りを Facebookに投稿しました。🎵 同じようなことで迷っている、悩んでいる方も多いのか?かなり反響があったので、こちらのblogにも 少し書き直しながら記事にのこしておきますね。🎵 ご近所の仲良し奥さまと マスク越し会話。
お嬢さんも結婚して家を離れ・・・
🎵 ご一家が長く住んでいたUSA時代に購入した中古の NYスタインウェイ アップライトピアノがあるけれど、弾く人がいなくなっちゃった。
🎵 彼女から、質問したいことが 3つあるけどいい? 「もちろん OK !」
🎵 その中の ひとつが、彼女自身が ひさーびさにピアノ弾いてみようかな? と思った話。
🎵 先日、YouTubeで、某タレントさんがピアノで弾きたい曲を1から コツコツ 地味~に練習して、少しずつ上達していく動画を見たそうな・・^^
🎵 そのタレントさんは、小さい頃、ピアノを習った経験もないそうで・・・
本当に大人になって、ゼロからのスタートという。
🎵 それにしても「弾きたい情熱と努力」で
ここまで弾けるようになるって すごいな、と感激した由。
楽器店に行って 楽譜を探したら 違うものが2つ見つかった
🎵 そのタレントさん動画に影響され、
めちゃめちゃ久しぶりに自分も弾いてみたくなったという彼女。
🎵 気持ちが高まっている間に、と 早速楽器店で楽譜を探したら・・・
有名な曲だけに、いくつも楽譜があって。パラパラ見ているうちに、
🎵 あら? いろいろあるけど、どうやら 見た目からして 2種類の楽譜があるみたい、と気づいた彼女。
🎵 この曲は、聴きやすくて、耳に残るメロディなのに、
オリジナル版(作曲者の譜面)は、 ♭(フラット)が 5つもついている!@@
🎵 長年ピアノを弾いていなくて、楽譜の読み方も おぼろげになっている。
自分には、こんな複雑に見える楽譜、難しくて無理じゃないかな~?
🎵 もう一種類の楽譜は → 同じ曲を、#、♭ なしの C-major (ハ長調)にして、
臨時記号の#、♭が 時々出てくるけど、全体的に易しく編曲してあるみたい。
🎵 どちらが良いかわからず、買わずに帰ってきちゃったけれど、どうしよう?
🎵 もし、(彼女が)弾くとしたら、オリジナル版、易しく編曲した版、どちらがおススメ?
こんなに たくさん ♭がついてるのは やっぱり難しいの?
🎵 ↑ ↓ フラット♭系、 シャープ#系の 調号たち。 ひとつ増えるたび、
調の名前が変わります。 赤い「大文字アルファベット」は major(長調)、
ブルーの「小文字アルファベット」は minor (短調)を表しています。
詳しいことは こちらの記事 も 参考にしてね! ⇓
🎵 ピアノ🎹でも、#や♭の数が増えると、「見た目」は 確かに複雑そう=難しそう、と感じてしまいがち・・・ 🎵 ですが、後述するように、明治以降、日本に入ってきた いわゆる「西洋音楽」、その教育法が原因で、そう思ってしまう子どもたち → 成長して大人になる^^ が増えてしまったのです。
🎵 確かに 白鍵🎹主体より、最初から#や♭が ついていると、指を鍵盤まで運ぶ、動かすのに 時間がかかるかもしれない。
🎵 でも 必ずしも #や♭が たくさんついている = 難しいわけではない と
この際、今まで、そう思っていたら、その考えを 一度 まっさらに
リセットしちゃいましょう! 大丈夫です!
🎵 ⇓ これは violin🎻、室内楽(ピアノ五重奏 J.Brahms) から 抜粋。
調号(音部記号 ここでは 高音部記号=いわゆる ト音記号の すぐ脇についている ♭や#。 途中で♭4つから #4つに変わっていますよね? このように「調が変わる(作曲者が変える)こと」を 転調(modulation) といいます。
🎵 楽器が違えば、必ずしも C-major (ハ長調)がやさしく、
🎵 ヴァイオリン なんぞは、 弦4本のtuning(調弦)、低い方から、G, D, A, E に 合わせます。
言ってられないんです(笑)
🎵 ⇓ 鈴木violin method の第一巻 最初の曲は「きらきら星 変奏曲」
写真が 見づらいですが、#が3つついている A-major (イ長調)です。
🎻violinで 最初に習うのは、弾きやすい A線(高い方から2番目の弦)と E線(一番高い弦)の 2本だけでひける この曲。
🎵 もちろん、楽器🎻の持ち方、右手の「弓」の持ち方、使い方 など
最初は 繰り返し じみーに練習します。 ピアノと違って、最初の「一音」を
きれいに出すには、左手指と 弓(bow)を操る 右手が ぴたっ! っと決まる瞬間なので、
時間かかりますが、この楽器の魅力に惹かれたら がんばれます^^
おススメは オリジナル版・ その理由は?
🎵 さて、彼女が「どちら版の楽譜を使うのがよいかな?」という質問に対する私の返事
→ 最初の譜読み、鍵盤へ指を運ぶのに 時間かかるかもしれないけれど、
オリジナル版が おススメ!
🎵 彼女は 更に質問してきました → オリジナル版をおススメする理由は?
🎵 ピアノだと、確かに 白鍵主体の C-major (ハ長調)は、
易しそうに 見えます。
🎵 けれど、作曲した人は、その調性の『色彩』の違い、
雰囲気をわかった上で、「こう表現したい」と思っているから。
🎵 調性ひとつにも 作曲者の「想い=意図」があるんですよね。
明治時代に入ってきた西洋音楽と 日本の音楽教育のモンダイ
🎵 日本の伝統音楽には、仏教伝来とともに入ってきた「声明 しょうみょう」=カンタンに言うとお経。
🎵 同じく シルクロードや中国→朝鮮半島経由で入ってきた楽器、舞などが、
日本文化の中で 育まれ、「雅楽 ががく」として 宮廷文化には欠かせない音楽になりました。
🎵 日本音楽の歴史は仏教、雅楽、能、歌舞伎・・と 独自の発展を遂げて 素晴らしいのですが、
🎵 明治維新で 文明開化の世の中になると、一気に「西洋もの」が日本に流入してきました。
🎵 伝統的な「邦楽」とは違う 道のりを歩むことになります。
🎵 音の名前を どうするか? 各種記号を どう読ませるか? などという細かいモンダイも ひとつずつ試行錯誤しながら・・でしたが、かなり混乱していた様子も見受けられます。(また機会あれば 別記事にしますね)
🎵 日本の西洋音楽教育(古いmethodは特に)は、文部省(現在の 文科省)が 大きくかかわっていました。
🎵 文科省監修の音楽の教科書、外部で ピアノの先生にピアノを習うとしても、古いテキスト、バイエルなどの練習曲は、 ほとんどC-major (ハ長調)から始まっている!
🎵 こういう状況が 圧倒的に多く、
その弊害で、 # や ♭が ひとつ、ふたつ・・・それ以上増えていくと、
難しい→無意識に ムリ! と感じてしまう傾向が大きい、って 以前から感じていました。
🎵 USAの J. Bastin (ジェームス・バスティン)method などは、
最初から この#、♭ ニガテ意識を植え付けないために、
よく知られている 「メリーさんの羊」「マクドナルドおじさん」・・・など、
生徒さんは、全部 の「黒鍵 (黒いキー)」を 片手でメロディ弾くように 作られています。
🎵 私も 以前 まったく音楽白紙の生徒さんが ピアノレッスン希望の際は、
ソルフェージュ(音楽の よみかき)や、手作りカードでリズム(rythm) を
遊びながら ゲーム感覚で身に着けてもらったり、
ピアノ初心者、特に初期、導入編の時、
黒いキー(黒鍵)も 抵抗なく まんべんなく使えるように、
この「全調method」のテキストを採用していました。
🎵 明治以来 続いていた、日本の「西洋音楽教育」は、
中学3年間、高校と合わせたら 6年間 英語を学校で勉強しても、
「聴き取れない」「話せない」(私も かつてそうだった!^^;) という モンダイを抱えた
英語教育と同じく、順風満帆・・とは いかなかったのですよね。
大人が音楽したいな、と思った時に 必ずおさえてほしいポイント
🎵 大人になって ピアノを始めたい、やり直してみたい・・・🎹だけでなく、
大人の音楽全般にいえること → 大切なポイント 3つあります!
好きじゃないと、途中でめげて やめちゃう確率が高い!
時間かかってよいから、極力 オリジナル版の調で!
まとめ
🎵 大人の音楽(始める、再開する!)は 本来 誰かと競い合うものではないから・・・
純粋に、自分が 心から好きで、楽しいな、 という 素直な気持ちを最優先に!
🎵 時間をかけて、ゆーっくり 自分のペースで 楽しめれば それがサイコー!
🎵 もちろん、何か 目標設定して、それに向けて 努力するのもアリ!
🎵 でも、その目標設定のために ムリをして、音楽が つらくなったら 本末転倒!
とにかく 楽しんで 楽しんで 笑顔になれる 音楽を
好きなお花を 飾るように、 生活の一部に取り入れられたら
人生は 確実に ゆたかになる・・・ 私見ですが、私は そう思っています^^
🎵 最後まで ごらんいただき、どうもありがとうございました。
See You Soon !
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