訪問演奏活動♪あなたの笑顔が見たいから・・の巻っ!
Contents
こんな演奏活動も続けてきました^^
(2021 . 2.20. 2018年秋に書いた記事を別ブログから引っ越し、一部加筆修正しました。)
🎵 こんにちは、どらみです。
先日、今シーズン初、秋のコンサートが終わりました。
🎵 私たち演奏ユニットLIEBE(リーベ)、有料高齢者ホームで 秋のコンサートでした。
🎵 2018年 9月23日、演奏ユニット LIEBE(リーベ)として、通算118回目の訪問演奏、こんにちはLIEBEです! の ご挨拶に始まり、
笑顔で またお会いしましょう! 元気でいてくださいね!と 終了のご挨拶。
🎵 演奏終了後は、可能な限り、皆さんの間を回って握手・・正味60分間のコンサート。
あれだけ準備しても、いざ本番が始まると、一気に終わってしまいます。本番は いつも時間の流れが速いな~!
🎵 会場は立派なコンサートホールではなく、有料高齢者ホーム(老人ホーム)の
リビングダイニング。
入居している方たちが 個室から出てきて 一緒にお食事したり、
お茶を飲みながら談笑、そういうスペースです。
🎵いつもは 部屋の片隅におかれている アップライトピアノを少し動かし、
私たち 女4名の演奏ステージは、聴いてくださる方たちと同じ目線のフロア。
🎵 私は・・高いステージの上からではなく、みなさんと同じ目線で 演奏するスタイルが好き。
車椅子の方、ベッドの参加者も多く、
ご挨拶する時なども「上から目線」⇘⇘⇘ にならないように気をつけています。
皆さんの間を回る時は、自分たちがしゃがんで、アイコンタクトしながら 握手したり・・・。
🎵 今回は事情があって、このホームから遅いご依頼。
2ヶ月半前に 日時が決まり、受け入れ側の ホームスタッフと、なんども メールや電話、直接伺って 細かい打ち合わせをしてきました。
🎵 そして本番の60分間は、それまで コツコツ練習、合わせ練習を重ねてきたことも忘れるくらい!
聴いてくださる皆さんと、言葉より、音楽で心のキャッチボールをする・・そんな感覚です。
この活動を始めた きっかけは?
🎵 どうして、こんな演奏活動を始めたの? みなさんから よく質問されます。
🎵 プロフィールにも書いたように、一番大きな転機・・・・自分が突然 心筋梗塞で倒れながら、さまざまな幸運に恵まれて救命されたことが 直接のきっかけになったと思います。
🎵 毎年きちんと健康診断(半日ドック)受けていたんですよ。
ところが、その1週間後の真夜中、突然、心筋梗塞などという、
トンデモ! な病気になり 命の危機!
🎵 深夜2時の緊急入院!🏥
奇跡的に 今の主治医に救われました。(当時、病院の心臓外科医)
🎵ただし、退院後は あまりにも体力が落ちていて・・
クラクラふらふらの毎日。
🎻violinも すぐには持てない、弾けない情けなさ。TT
仕方なく、始めたての子どものような感覚で、ピアノの鍵盤で指を動かす自主リハビリ。
自分で様子みながら少しずつ繰り返しました。
🎵 ある程度覚えてしまっている、過去に弾いた曲なのに、音に気持ちが入っていかない!
音楽で「歌う」ことが好きで、得意と思っていたのに、これでは 単なる音の羅列!?
🎵 気持ちも信じられないくらい萎えていて、最初は明るい曲調に違和感。
なんだか悲しげな短調の曲ばかり選んで
リハビリなんだから 今は我慢! そう思いながら指を動かす練習をしていました。
🎵 退院後、最初気がつかなかったけれど、私はいつの間にか PTSD(心的外傷ストレス症候群・・いわゆる トラウマ)になっていたんです。💦
🎵 毎日、不安と再発作の恐怖におびえる私は、ホントの私じゃない。
自分でわかっているのに、どうしようもなく不安が襲ってきて、脈が速くなる。
ますます不安が募る・・・負のスパイラルに入り込んでしまっていましたTT
🎵 自分で何とかしようとしても無理でした。
ついに、心臓主治医に 懇願するように、院内の心療内科を紹介していただき、
私は 心臓外来と心療内科を 退院1か月後から 併診(両方受診)するように。
🎵 心臓主治医と心療内科医。車の両輪のような存在で、私の身体と心をケアしてくださり、
私は少しずつ 確実に元気になっていきました。^^
🎵 医療の進歩はめざましいものの、あっという間に亡くなる方もおられる 急性心筋梗塞という突然の大病は、それまでの私の人生観を180度 変えました。
闘病中は そんな余裕なかったけれど、振り返れば病気にも感謝というほど
その後、良いご縁、出会いに恵まれました。
🎵 闘病記は医療系出版の仕事をしていた旧友の勧めもあり、清水の舞台から ジャンプするくらい勇気が要りましたが、書籍として出版 💕
(2009年絶版。けれど、なぜか?2006年に「闘病記ライブラリー」(22の疾患カテゴリー別に、著者自身の闘病を執筆した書籍、計700冊の中に 選んでいただきました。血管、心臓の病気カテゴリー)
数え切れないくらい たくさんの方たちに助けられ、励まされ、支えられて生かしていただいている私。 まだ生きたかったのに、無念を背負いながら、若くして亡くなった方たちもいる。 まだ 何かやることがあるのかな?
なぜ 私は生き残ったの?
なぜ、私は まだ生かされているの?
私にできることで、何か恩返しをしたい。
その気持ちが第一歩でした。💕
🎵 発病から10ヶ月目。心臓の回復は順調でしたが、退院後に苦しんだ PTSD(心的外傷ストレス障害・・トラウマ)で治療を受けていた心療内科医が病院から独立、開業することになりました。
🎵 私は心臓主治医、心療内科医、ふたりの主治医の同席する こじんまりした医療関係者のパーティーで 10分間だけ!と制限つきながら、病後初めての演奏機会をいただきました。
🎵 拙著のまえがきに 言葉をいただいていますが、「あとは自信のみが必要」と私のために、
病後初めて人前の演奏復帰する 最高の配慮。
🎵 10分間、小品4曲を無事弾き終えた時、真っ先に立ち上がって、「おめでとう、よかったね!」
握手してくださった ふたりの主治医。
🎵 私ほど 幸せな患者はいない・・ありがたくて嬉しくて涙が止まりませんでした。
この10分間演奏をクリアできたことで、私はICUの絶対安静から、病室、病棟の廊下、
病院のリハビリ室で必死に歩いて、
心臓リハビリしていた時から夢みていた、
もう一度 演奏活動にも復帰する自信を取り戻せたのです。
感謝以外に 言葉がありません。💗💗💗
🎵発病から11ヶ月目。
↓ ニンジン1本さえも切れなくなっていたふらふらの退院後。自宅まで来て助けてくれた 女性NPO「グループたすけあい」の交流会に初参加。発病翌年、11ヶ月目でした。
🎵 この日、病院の心臓外来受診に🎻楽器ケース抱えていき、異常なし💖を主治医に確認してもらってから、ドキドキしつつ、本当に楽器一つ、身一つで 初参加しました。
🎵 ピアノも電子ピアノもなく、紹介されて、皆さんと歌う時、メロディを 🎻で弾いただけ・・という交流会デビュー?
顔色をさらに青白くみせる グリーンなんか着ているし・・(^^;) なんだか情けない顔~~💦
ふたりだけのスタート 演奏ユニット LIEBE
🎵 2007年6月、最初は 上の写真と同じ、NPO「グループたすけあい」の交流会で知り合った ソプラノの山田さんと二人だけで 訪問演奏をスタートしました。
年に2回のNPO交流会に、毎回参加するようになったある時、彼女と偶然同じテーブル、隣の席になりました。話をしながら すっかり意気投合!!!
それまで お互い、バラバラに活動していたけれど・・・一緒にやってみようか?
🎵 彼女の上司も協力してくれて、第一回目は 彼らがかかわる、小さな グループホーム(認知症の方たちが暮らすホーム)で、ということになりました。この時は、まだ相棒ピアニストには声かけしておらず、山田さんが歌う時は、卓上66鍵のキーボード🎹を持ち込んで、私が簡単な伴奏をしました。
🎵 この写真が 記念すべき 第一回 まだ 名なしの LIEBE 第一回。
ふたりだけの グループホームコンサート。
背景は・・・グループホームの 決して広くない(狭いっ!) キッチンですね~^^💦
🎵 私が🎻ヴァイオリンを弾くときは、自分で作った「伴奏カラオケ音源」を持参。
CDラジカセを、お借りして、それに合わせて弾く、ということをします。(現在も 一人きりで何かする場合は このワザを使います!)
🎵 伴奏カラオケ音源とは→ 🎻ヴァイオリンでメロディ弾くことを想定して、テンポなども自分で決め、ピアノ伴奏パートを練習して、録音したもの。
間違えると使えないので、作るのに 🎹ピアノ練習の時間と 録音の手間がかかります。(笑)
🎵 ↓ CDラジカセで 自作音源に合わせて弾いている どらみ。
(このホームの方たちには 顔出しの許可いただいています)
🎵 その後、相棒ピアニスト 藤岡さん、もう一人のソプラノ 増田さんが加わり、
女性4名になりました。
演奏ユニットLIEBE という名前は、4名になった時に みんなで相談して決めました。
このような介護福祉医療の現場で、生の音楽を目の前で演奏する活動を続けています。
12年超! 振り返ると よくやってきたな~~~!
目の前の 誰かひとりでも 笑顔を届けられたら・・・
(↓ これは 別の高齢者ホーム。まだ初期の頃)
🎵 結成当初は、まったくの手探りで・・・ 完全ボランティア(無償)。
「出向いて 演奏をさせていただく=経験を積む」ことを最優先にしていました。
🎵 自力で会場に 出かけることができない方たちに、こちらから訪問する。そして 本当に 手をつなげるくらい近くで 生の音楽をお届けする。
🎵 グループホーム訪問も多いので、認知症状の強い方も おられます。
コンサートを始める前、スタッフさんたちが なだめても、
大きな声で「帰らなくちゃ~!」 「私、こういうの嫌いなのよ~!」
堂々と発言する女性。 落ちつきなく 視線の定まらない男性。(^^;)
🎵 本当にいろいろな方がいらっしゃいます。でも・・・誰ひとりとして、好んで この状態になったわけではないですよね。
自分の親たちも、もしかしたら(考えたくないけれど) 自分たちにも このようなことが起こるかもしれない。
🎵 認知症状がなくても、手足、身体が思うように動かなくなり、イライラしたり、落ち込んだり・・
自分がその立場になったら 同じ気持ちになるかもしれない・・・。
🎵 もし自分が相手の立場なら? 想像力、大事ですね。💗
🎵 人の心は みんな違います。 それが当たり前。 食べ物や色の好みが違うように、きっと音楽の好き嫌いも 人それぞれですよね。
🎵 医療現場(症状は ある程度安定しているが、長期入院が必要な療養病棟など)、
介護、福祉の場も、大きなところから、ごく少人数のところまで 千差万別。
🎵 今まで 演奏ユニットLIEBEとしてだけでも、120回ほど(2018年11月現在)、
さまざまな所へ伺い、
目の前で生の演奏を・・・という活動を続けてきました。
🎵 その場で出会った皆さん、全員に 満足していただくのは 無理でしょう・・・
まったく反応のない方もおられます。
🎵 でもね・・・続けているうち、言葉でやりとりできなくても、
それまで しかめっつらしていた方が、目の前で生の歌、楽器の音を聴いているうちに、表情が ほぐれてきたり・・・
🎵 懐かしい歌をきいて、何か 心の奥底に ずーっと眠っていた記憶が 呼び覚まされるのか、
無意識に 手を動かしたり、首を振ったり、足でリズムをとったり・・・。
🎵 ちょっと音程が おかしい時もあるけれど、覚えている歌は、
途中だけでも 一緒に声を出して 歌ってくださる方が出てくるんですよ!
嬉しいですよ!
お世話しているスタッフの方たちも笑顔になります!^^
🎵 じっくり考えて組んだプログラムの演奏を終えると、私たちは 必ず 皆さんとご一緒に歌うコーナーを作っています。
その頃になると、穏やかな表情の方が あきらかに増えていて・・・⤴⤴⤴
🎵 「ふるさと」や「見上げてごらん夜の星を」など、歌いながら、皆さんの間を歩き、しゃがんで握手すると、目に涙を浮かべて 握った手を離してくれないおばあちゃま。💗
🎵 最初は「いやだー! きらいだー! やめてー!」
耳を塞ぐ動作をしていた おばあちゃまが、涙ぐんでいる!
「よかった! すごくうれしかった! 今度いつきてくれるの? 明日?」
(おばあちゃま)
「あ、明日はちょっと 来られないかな・・・^^;」(どらみ)
「じゃあ、明後日?」 (ううう・・・^^;) (おばあちゃま)
「必ず また 来ますから、その時まで お元気でいてくださいね!」 (どらみ)
🎵 車椅子を 自力で がんばってこいで、寒いのに、出口まで来て 私たちが車に荷物を載せて 帰るまで、手をちぎれんばかりに ふり続けてくれる おばあちゃま3人。。あの時も 車の中、涙で目が かすんでしまった!
🎵 私たちの方が 涙目になってしまうことも しばしば。
こんなやり取りをしたことも、両手の指では 足りないほど・・・
まとめ
🎵この活動は、正直に書くと、コストが かかります。(特に 私の🎻は ^^;)
その費用を回収できますか?=稼げますか?
そう質問されると・・・ごめんなさい、稼ぎのよい活動です、と断言できないんです💦
🎵 特別養護老人ホームや 老健(老人健康保険施設)など、公的な施設は、
税金や介護保険料で運営されており、
イベントにかけられる費用、予算を あまり捻出できないようです。
🎵 完全なボランティア(無償)で お願いできないだろうか? と 相談受けることもあります。
相手側のご事情を伺い、私たちの要望、必要コスト(練習場所の確保、使用料なども含め)を考え、
話し合いをして決めることにしています。
🎵 現在は、私たち4人全員参加の場合、1人、2人、3人の場合など・・・
ご依頼先と私たちで話し合い、原則有料で お受けしています。
無償ボランティアだけでは、実際に 活動を続けていくことは難しいですし、
モチベーションも上がりません。
🎵 それでも、たとえ赤字になってしまっても、
自分たちの、ほかの仕事の収入を つぎこんでまで、私たちが この活動を続けているのは、
私たちの音楽・・・一緒に涙流して 喜ばれるくらい 感動を共有できる。 生きていてよかった! 沈んでいた方が、演奏、歌ったあと、明るい表情を見せてくださる。
🎵 そういう感動を 毎回のように味わうと、
こんなに喜んでいただけるなら、次もがんばってみようか・・
不思議ですが、新たなエネルギーがわき出てくるのです。
これは 実際に経験しないとわからないかもしれません。
「お金では決して買うことができない経験をする。 感動しながら、ひとりの人間として、自分も成長できる」 🎵 本番では衣装👗など、華やかなイメージで見てくださる方が多いけれど、 それでも、心身が健やかで 動けて、演奏ができる間は、細く長く 続けていきたいと思うのです。 🎵 そして、できれば・・・音楽している方、好きな方たちに、こういう形の演奏活動もあることを知っていただきたい。 編成や演奏の形は違っても、 音楽で 目の前にいる方たちを笑顔にする活動・・・ 若い方たちに受け継いでいってほしいな~ そんなことを思う 私です。 🎵 この活動の他、私個人では、学校の出張授業(保育園、幼稚園、小、中、高校・・・)や、高校では、ミニ演奏付き講演で、お話させていただいたり・・ 🎵 若いママたちが 小さいお子さん連れて、気兼ねなく楽しめるコンサート企画、結婚式のBGM演奏、オーケストラや室内楽の手伝い。 🎵ユニットLIEBEでは、企画コンサート(東日本大震災チャリティ、がん患者さん、ご家族支援のチャリティ、私個人の企画、🎻を作っていただいた、弦楽器製作者、故 番場順さん、フリーアナウンサー 小林節子さんのおられる 長野県八ヶ岳山麓、原村での🎻お披露目を兼ねたコンサート、 🎵 大震災の前、2010年3月には、ご縁いただき、 外務省主催、「在京女性大使、大使夫人、外務省高官夫人、講演(30分の短いコンサート」に招かれ、出演。 (写真提供 :外務省 ⇓) まぁ いろいろ やってきました。^^ 🎵 私個人、私たち演奏ユニット、オーケストラ、室内合奏団。 経験してきた活動のこと、心に残るエピソード・・・また書いていきたいと思います。 最後まで 長~い文章におつきあいいただき、どうもありがとうございました。 See you ! 感謝💕 どらみ
そこに至るまでは、コツコツ積み重ねた練習、細かい打ち合わせなど 地味な作業の連続です。
病後5年目ありがとうコンサート、病後10年目 ありがとうコンサート)も開催してきました。こちらの記事も おすすめです! Related Posts