幼児から高齢者まで!ハンドサインを使ってみよう~の巻っ!
🎵 こんにちは! どらみです。 今回は、私が ハンガリー留学中に学んだ 音楽教育法の中で、帰国してからも、自分の子どもたちや生徒さんたちにも使ってきた「ハンドサイン」について解説してみますね。
(2020. 4. 11. 新しい動画と差し替え、文章の一部修正いたしました。)
Contents
ハンドサインって何モノ?
(大昔の どれみ会で、fa ふぁ、のハンドサインを出している どらみ^^;)
🎵 ハンガリーの音楽教育で、必ず登場する道具(って、人の手ですが)。
その中で代表的なもののひとつが、『ハンドサイン hand signs』です。
ハンドサインって、こんなモノですよ~♪
🎵 「do ど」 立ちあがって・・・ おへその前あたりで、(まず右手) 「グー」のように拳を作り、do (ど)と、実際には 教師と一緒に声を出します♪
🎵 [re (れ)] は、おへその前の 「ど」の 手を開き、指は揃えたまま 上り坂の坂道を作るイメージで・・♪
🎵「mi (み)」は、「れ」の坂道から 手首を持ちあげて、指をそろえたまま、きれいな水平線のイメージで。 「れ」の手首側を持ちあげるので、手の位置は、胃のあたりまで 上がっています♪
🎵「fa (ふぁ)」は、子どもの場合、 ど、れ、み、そ、ら、 の5音(ペンタトニック)で、
かなり慣れてから 導入しますが、水平にした「み」から、親指を下向きに下げ、人差し指~小指は軽く握った形に・・・♪
🎵「so 国によっては sol(そ)」・・・手のひらを広げて、お顔がうつる鏡にしましょう~!
と、私は いつもそのように伝えています。顔がうつる鏡・・なので、
手の位置は、更に上がり、目の前に 自分の手のひらがあるように~♪
🎵「la (ら)」は、「そ」から、更におでこのあたりまで手を持ちあげ、そこで、「お化けのように~!」 だらり、と 5本の指を 垂らしたポーズ🎶
🎵 「ti (てぃ)→ 日本語では「し」ですね~♪」は、7つの音の中で、一番最後に登場します。 「ti(てぃ) し」は、音階の中で、「ど」(何調であっても、その調の主音・・一番目の音)に 戻りたいよ~! 「ど」の方に行きたいよぉ~!!! という 性格をもった音です。
主音に導く音・・という性格から、『導音(どうおん) leading tone (note)』と呼びます。
おへその前で 始まった「ど」から 順番に上がっていって、おでこの上で 人差し指を↗に向け、「もうひとつ上の音、ど、に 辿り着きたいよ~!」の イメージです^^♪
🎵ここまで、基本の7つの音、ハンドサイン、手の形、わかっていただけたでしょうか?
おへその前あたりで、片手を グーに軽く握って・・do(C)⇒ ピアノの鍵盤も88鍵の真ん中の C(middle C) 音を ド(do) と決めて、やってみましょう! 慣れるまで、姿見(大きな鏡)の前で カタチや位置を確認するとよいですね^^♪
🎵ピアノの 真ん中のC (middle C) ・・赤いCが ついているところですよ~^^
実際に ハンドサインの手の形に合わせて、声を出してみよう~♪
🎵 手の形の確認と、それに合わせて、実際に 声を出してみましょう! という動画を作りました。ひとりで 急ぎ作ったので・・・お見苦しいところは許されてくださいませ~(^^;) → 作り直ししたら 差し替えますね!
🎵 動画を 久しぶりに作りなおしてみたので、以前のものと差し替えてみますね。(2020.4.11)
最後の方に、ちらっと、ハンドサインを見ながら ほんの少しだけメロディを歌ってみています。(実はカノン=輪唱 の一部)
🎵 今後、このメロディの続き、これにきれいにハモるメロディも追加する予定なので、
動画を何度もみて、できたら この短いメロディ、覚えちゃってくださ~い!
🎵 ハンドサインが出発点で、まだ 楽譜がよくわからない、読めなくても こんなこともできる、って 実際に使うと わかっていただけるかな? と思うのです。^^
🎵 ハンドサインのボードを 次々取り替えるとき、ボードを下(床)に置く、というより落とす(^^;)音が
耳障りですが お許しくださいね~! また作りなおし!? (^^💦)
ハンドサインを使うと こんなことができるんです!
🎵 以前 ちょっと書いたように・・・
私が ハンガリーで学んだことは 全て良かった、100%日本の音楽教育でも使える、と思ったわけではない、というのが正直なところですが(^^;)
↓(ここに 帰国後 どう感じ、どうしたか、ちょっと書いてあります)
この「ハンドサイン」は、掛値なしで とても良い。
おススメです!!
なぜか・・・
🎵 では、ひとつずつ、もう少しくわしく説明していきますね。
1.音の高低、音程を『見える化』できる
🎵 私がハンガリーで教育法を習った、 クララ・ネメシュ という女性ベテラン教師は、ハンドサインを使う時、自分の身体の前で 手のカタチを変えるだけでなく、「range = この場合は 音の高低を表す 上下の幅」も効果的に利用しなさいと 教えてくれました。
🎵 おへその真正面くらいから、おでこ、アタマの上くらいまでを、
ハンドサイン、手のカタチを変えながら、同時に位置も変えていくと・・・
♪ 楽譜がなくても、「音の高・低」を 可視化、イメージしてもらうことができます。
2.ハンドサインを見た瞬間に 音の名前(階名)と結びつく
🎵 これまでに、do,re,mi,fa,so(sol),la,ti と、基本のキ、7種類の ハンドサイン、手のカタチを見てきました。
🎵 ハンガリーで、幼児に教える場合。
教育者たち長年の経験、研究から、子どもたちが一番歌いやすい、という「so そ」↘「mi み」、から始め、「la ら」を加え、「do ど」、続いて「re れ」を導入して、ど、れ、み、そ、ら・・の
5音音階(ペンタトニック)を使った 素材(歌)で、慣れるまで しばらく練習を重ねていきます。
🎵 mi-fa 、ti-do ・・・ ピアノでいえば、白鍵が並ぶところ、つまり「半音」ですが、これは 5音音階に 充分慣れてから fa , ti を導入して、do-do’の1オクターブを とりあえず完成させます。
🎵 実は この後、使用頻度の高い F♯(fi=ふぃ)、B♭(ta=た)の 2つを 習います。 faの下向き親指を 上向きに変えれば F#(fi ふぃ)になり、 ど(do)に向かいたくて仕方ないエネルギーいっぱい!の 導音 ti(てぃ、日本では シ)は、人差し指の↗ 方向を、クネっと下向きにすれば、 B♭(ta た) に 変えられます。
🎵 その他の ♯、♭のついた 音にも ♯系には 語尾に「i」をつけて、do#はdi(でぃ)、re#は ri(ri →R の発音、laの Lと区別するように注意! RとLの発音・・また音声も聴いていただけるようにしますね)。
🎵 so#は si(日本語の シ、ではなく、スィ、と発音すると うまくいきます)、la#は li (り・・これは、日本語のラリルレロの リ、でOK!)
🎵 ♭系は、後ろに基本「o」をつけて、la♭ は lo(ロ・・日本語ラリルレロのロ、でOK)、re♭は ro (こちらも R発音です。区別 注意!)
3.歌っている間に、音程の微調整ができる
🎵 指導者が ✋ハンドサインを示しながら、子どもたち(大人でも!)に 歌ってもらうと、往々にして、音程が ちょっと低かったり⇘ 上ずったり⇗・・・少し外れてしまうことがあります。
🎵 音が ちょっと低い時・・・指導者は ハンドサインの手のカタチは変えず、その手を ひっぱり上げる↗ように 少し動かし、生徒さんたちにも 同じように ちょっと高めに引き上げながら 同じハンドサインを作ってもらいます。正確な音程に ハマるところまで・・^^💕
🎵 逆に ちょっと音が上ずる(高すぎる)時は、反対に ハンドサインの手を、少し 低くずらして、正確なポイントまで 誘導します。
🎵 大人の声楽家でも、音程が 微妙に低い、高い・・時、客観的にみてくれる専門家は、手を上下に動かしながら、彼、彼女たちの音程を 調整する指導が よく行われます。 それと同じ原理です。 相手が 子どもでも、大人でも、この音程の微調整効果は、私も 実践した中で 何度も経験済みです。効果アリ!です^^✨
4.指導者の両手ハンドサインで、ハーモニーを作れる
🎵 相手が複数(グループ、クラスなど)の場合です。
ハンドサインから 単音を ある程度 自在に歌えるようになってから試してみましょう!
指導者側にも 両方のグループに別々に指示を出し、聴きながら音程の調整する技術が必要ですが・・
ポイント! ⇒ まずグループを2つに分けます。
1.片方のグループには、左右どちらかの✋「ハンドサイン」をみて、その音を歌うように指示します。👍
2.もう片方のグループには、✋反対側の手の「ハンドサイン」をみて、その音を
正確に出してもらいます。
グループBには、右手を見るように指示し、最初は Aと同じく「do」のハンドサイン、その後、doから mi に ハンドサインを変更。
⇓
すると、do mi の ハーモニーが生まれます。
♪ 最初は do, mi, so など 音の数を少なく、慣れてもらいます。
できるようになったことを 見極めてから、少しずつ fa,la,re、などを追加していくと、ハーモニーに変化がつけられますね~♪
5.高齢者や 介護現場などへの可能性
↑ 私が長年活動続けていた、演奏ユニット「LIEBE」高齢者ホームのコンサート。これは、viola (ヴィオラ)を弾いているところです~🎶
🎵 2015年夏、ちょこっと塾、という、小さな講座(ワークショップ、ミニ演奏つき)を依頼され、講師を担当いたしました。
🎵 その中で、✋✋ハンドサインも扱い、初めての方たちばかり(大人の方たち)に、椅子から 立ち上がれる方は 立っていただき、実際に ハンドサインを作って 私の後について、声も出していただきました。
簡単ですが、両手を使った指示も出し、「ハモリ」も体験していただいたところ、
「これ、楽しいし、腕を上げたり 声を出したり、身体もアタマも使うので、介護現場で 使ってみたいな~!」 という声があがりました。
🎵 都合で、まだ実現はしていませんが、身体を動かすことの少なくなる高齢者にも、声を出したり 歌ったりすることの好きな方は、かなり多いのですよ!
🎵 音楽と運動(?)を 連携させた、新しいアクティビティにも つなげられそうだな、よさそうだな~ と おもっています。
まとめ
🎵 ✋✋✋✋✋ ハンドサインって どんなものか、大まかなイメージは つかんでいただけたでしょうか?
今回は ここまで~♪
最後まで 読んでくださって どうもありがとうございました。
それではまた! SEE YOU SOON !
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