音楽基礎講座:複合拍子って何~?の巻っ!
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複合拍子って ニホンゴが難しいんじゃな~い? ^^;
🎵 こんにちは、どらみです!
(2020.5.11 一部修正いたしました。)
🎵 今回は、ニホンゴが難しそうに見えるけど、実は「ありゃ、こんなコトなのか~!」という、
「複合拍子(ふくごうびょうし)=compound meter」について、説明しますね^^
🎵 前回までに、「拍と拍子」、「2、3、4拍子の仲間で 単純拍子 simple meter」をみてきました。
まだの方は 先に こちらをご覧くださいね~! ⇓
中学2年の私・・・恥ずかしすぎる 音楽テストの大失敗! ^^;
🎵 複合拍子=compound meter と呼びます。
🎵 compound っていう英語 、com-の語源は「一緒に」。
🎵 comのくっついてる言葉、company ,component・・・すごくたくさんありますよね。
pound は もともと「置く」という意味で、「一緒に置く➡ componentもそうですが、
一緒にする、合わせる」→ ニホンゴは「複合(いくつかのものを一緒にする)」という言葉になったのですね。
🎵 わたしは、中学2年、学校のふつーの音楽定期試験で、すさまじい点数をとったことがあります。(大汗)
(思い出したくない (笑)) この頃、中1から始めた 🎻ヴァイオリンのレッスン、とにかくヴァイオリン 少しでも上達したくて、音楽の教科書、見てなかったかもかもです。(ワルイ生徒~^^;)
🎵 音大進学したなんて、信じられないけど、Beethovenの出身は? という問いには、「ウィーン」と書くし,
(当時、有名な作曲家は ウィーン出身だと思ってた➡ 完全にアホです!^^;
🎵 はい、それでは、今日も きょ~ふの動画のお時間です(^^;)💦
🎵 動画の中で、しゃべっていたのわかりました?
6/8拍子は 何拍子系(何拍子の仲間)でしょう? という問いには、
6/8を 約分してしまひ・・・・
約分すると、3/4になるから、とーぜん「3拍子系」と書いて、どーんと ✖ バツ
もらいました~!^^💦💦💦
1グループ=3つの音符のかたまり × ○回分/小節
🎵 それで・・・ここに来てくださった 皆さんには、私のような アホな間違いをせず、
最初から きちんとアタマを整理して覚えてほしいな、、と こんな記事を作っているわけです。(恥っ!)
🎵 動画の中でも話をしたように、 複合拍子っていうのは、
「3つの音が ひとまとまり」が大原則なんです!
🎵 ♪♪♪ ♪♪♪ ♪♪♪ ・・・・ みたいに。 3つの音のグループができてますよね。
🎵 その「3つの音のかたまり」が 一小節(one bar (measure))の中に、何グループ分入っているか?
それで、拍子の名前が決まるんです。
🎵 「3つの音のかたまり」が 2、3、4・・・ 理論上では 5回分、6回分・・もあり得るけれど、現実に使われているのは、4回分までがほとんど。3×4= 12拍子までです。
🎵 ただし、以前やった「連符」のように カッコでくくられて 3という数字がついている「3連符」とは 違うので、そこは ごちゃごちゃにしないように気をつけてくださいね。
🎵 連符の記事は こちらから ⇓
音3つ × 2回分 =6拍子の仲間
🎵 動画の説明で 最初に出てきたボード。↑
この 6拍子・・・3つの音のかたまり × 2回分 / 1小節(1 bar, 1 measure) を
理解できればあとはカンタン!
🎵 基準になる音符(拍子記号 time signature)の分母(denominator)= 8、4、2 8th note(s), quarter note(s), half note(s) の「3つの音のかたまり」。
🎵 それが 1小節に「何回分、何グループ分入っているか?」 = ○分の6、9、12拍子。
🎵それだけ わかれば あとは全部 同じ考え方で大丈夫~~!^^v
🎵 6/8拍子は、楽譜を探すと ゴマンとあります! ⇓は Tchaikovsky (チャイコフスキー)の 弦楽セレナーデ(弦楽合奏曲)の冒頭部分です。ずっと以前、TVのCMにも使われたので、ご存知の方も多いかもかも・・。^^
🎵 基準になる音は、拍子記号(青緑で囲んだところ)の分母(denominator) =8 なので、
eighth note (8分音符ですよね) × それが 1小節に6個分、これが 6/8拍子です。
🎵 ↑ うすいオレンジ色で囲んだのが、eighth notes (8分音符)3つ分のかたまり、グループ。
1小節に うすいオレンジ色のかたまりが 2つずつ入っているのが わかるでしょうか?
🎵 付点のついた4分音符(dotted quarter note)は、8分音符にすると 3つ分、ですよね。
🎵 付点音符について、え? どうだっけ? という方は、 ⇓の記事、最後の方に出ていま~す。
🎵 手元にある 楽譜の中から・・・(オーケストラの ヴァイオリン🎻 パート譜。)
これは、オペラ「トゥーランドット」(プッチーニ 伊)、第3幕の冒頭。
コロコロ拍子も調も変わるので 大変なんですが・・・冒頭、6/8拍子。
🎵 いっちばん最初の「7連符 septuplets)は」これで「1拍分」。
🎵 これは また別記事にしますが、英語では「upbeat」ドイツ語では「auftakt」日本語では「弱起じゃっき」といって、最初の拍(強拍)ではなく、裏の「弱い拍」から始まっているのです。だから、6拍子の完全な1小節=3つの音が 2つ分 揃っていません。
🎵 2小節目からは うすいオレンジで囲んだ 3つの音(トレモロ=これは8分音符をカタカタ方と16分音符で細かく刻みなさいという表示ありですが)が 2回分揃っていますよね? ⇓ (↑と同じ楽譜抜粋)
🎵 これも、オペラ「トゥーランドット」第3幕。⇓ 拍子が 9/8や 6/8、2/4, 4/4 とめまぐるしく変わり・・・ 全休符の小節も、拍子が変わっていますが、9拍子のところには、えんぴつで△、6拍子の休みには、斜め棒 2本書いてあるの、見えますか?
🎵 全休符は、「1小節全部休む」意味もあり(音符と休符の記事、見てくださいね)、こういう コロコロ拍子が変わる時に、まるまる1小節休み、が続く時は、声を出さず、心の中で「数える=カウント count」するんです。
🎵 9拍子=3拍子系なので、3つ分休む➡(△三角形= 指揮者が三拍子振る時のイメージ)、6拍子=2拍子系なので、2つ分休む➡ 棒2本 、といった具合です。
🎵 こんな場面が続く時は、自分で工夫して 数え間違いを防ぐために、先輩から習ったり、自分なりの印をつけたりします。
➡プロのオケ奏者も 書き込みしてます。^^ 鉛筆
🎵 その後、四角□で囲まれた数字=オーケストラなどで使う、
練習番号(アルファベットを使う時もあり)4番のところから、薄く鉛筆で なぐり書きしてありますが(^^;)
超有名な テノール(男性の高い声)のアリア・・・
フィギュアスケートなどでも、よく使われる
「誰も寝てはならぬ」が始まります。
🎵 オペラの歌は華やかですが・・・伴奏=黒子役のオケ奏者は、地味ですよ~!
⇓ オケピ(オーケストラピット)から、舞台(トゥーランドット)、
カーテンコールのリハーサルしているところを 見上げた写真。
暗い奈落の底で「縁の下の力持ち」になるのが オペラのオーケストラです。^^;
🎵 ↑ オケピの中。弦楽器奏者は、二人一組(plut といいます)で、
ごらんのように 楽譜をシェアするのですが・・
とにかく暗いところで、譜面灯で 照らされても 楽譜は これくらい。
しかも、舞台上の歌い手さんと カンペキに合わせるために、
指揮者の指揮棒の先を凝視する必要あるため、
オペラといえど、練習を重ねるうちに、
大体 どこはどう・・と半分暗譜するくらい練習して 本番にのぞみます。
🎵 オケピ(オーケストラピット)にこもって演奏している オーケストラは、
自分のパート譜を 指揮者の棒の先を 凝視しながら、
ものすごく集中して演奏しているんですよ~^^;
🎵 ⇓これも オペラ「トゥーランドット」から。
3連符(カギカッコのように くくられて3という番号ついているのは
不規則だけど 3連符です)があったり、 9/4拍子、6/4拍子と交互に出てきたり、結構フクザツです。
音3つ × 3回分=9拍子の仲間
🎵 今度は、「3つの音のかたまり」× 3回分 =9拍子の仲間たち。
6拍子が 3つの音のかたまり ×2 で、2拍子系(compound duple meter) だったのに対して、
9拍子は、3回分= 3拍子系(compound triple meter) です。
🎵 先ほどと似てますよね~^^; 「誰も寝てはならぬ」のアリアが始まる、少し前の部分です。
6/8 , 9/8、2/4 拍子などが コロコロ変わります。
🎵 ⇓ これも同じオペラの一部。 9/4 , 6/4, また拍子が混ざっていますが、「9/4拍子は、上に 小さくし4分音符 ♩ 書きましたが、薄いオレンジで囲んだところ、4分音符 3つ分。
🎵 その囲んだグループが 1小節に3つ分入っていますよね?= 3拍子系って わかりますか?
🎵 それに対して、⇓ 2段目の、6/4拍子は、薄いオレンジで囲んだ ♩の3つ分グループ、1小節に2回分。2拍子系・・おさらいですが、違い、わかっていただけるかな~?
音3つ × 4回分=12拍子の仲間
🎵 今度は 12拍子= 3つの音のかたまり × 4回分 / 1小節 (1 bar, 1 measure).
🎵 拍子記号(time signature)の 上(分子 numerator) が12.分母(denominator)は、基準になる音符で、8 eighth note 、4 quarter note、2 half note・・・など。
🎵 数え方、考え方は、6拍子(2拍子系)、9拍子(3拍子系)とまったく同じ。
12拍子は、3つの音のかたまり ×4回分なので、4拍子系(quadruple meter)の仲間です。
🎵 ⇓ 写真は、 チャイコフスキー「交響曲6番『悲愴』」の 第3楽章から。
🎵 テンポが かなり速いので、8/12拍子に カッコがついてます。書き方は8/12拍子ですが、指揮者は、速い4拍子で振る(タクト=指揮棒)のが 普通です。12拍子=4拍子系・・の例です。
🎵 薄いオレンジ色で、この曲の基準の音、8分音符(eighth note) 3つずつかたまりを囲んでみました。
1小節に 3つずつの音のかたまりが4回分 = 8分音符(eighth note)が 12個分入っているのは わかりますよね? これを 速い4拍子として演奏します。💨💨💨💨
まとめ
🎵 いかがでしたでしょうか?
🎵 音符3つずつのかたまり(グループ)が 1小節に 何回分入っているかで、複合拍子(compound meter)
が 決まります。 今までやってきた、simple meter 2拍子系、3拍子系、4拍子系との違いは、
拍の中身=「音(基準になる音)のかたまり 3つ」 であること、です。
それが 1小節に 何回分入っているか? (ここでは、一般的な2回分、3回分、4回分を紹介しました)
🎵 ですから、基本の単位が「3つ」なため、拍子記号の分子(numerator)は、6、9、12 になり、それぞれ 6拍子系、9拍子系、12拍子系、と 3の倍数になっているのです。
🎵 拍子には、最初にやった 2、3、4拍子の単純拍子、今回紹介した、6、9、12拍子の複合拍子のほか、
5拍子、7拍子などのように、(2+3、または3+2)、(3+4、または4+3)などの 混合拍子(mixed meter)や、1拍子などの 特殊な 変拍子もあります。
🎵 あまり特殊過ぎるものは やめて、5拍子と 7拍子だけは、次回 カンタンに説明しようかなと考えます。
今回も最後まで ごらんいただき どうもありがとうございました。 See you soon ! ✨💛
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