ドレミの歌・・外国の友達から突っ込まれて考えた~の巻っ!
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ミュージカル 「サウンド・オブ・ミュージック」(The Sound of Music)
🎵 こんにちは、どらみです。( 2020.1.28 この記事も、別ブログから 引っ越し、修正いたしました。)
🎵 皆さん、ミュージカル映画、“Sound of Music“ は お好きですか?
かなり古い作品ですが、私は何度見ても 素敵だな〜!と 感動します。
🎵 日本語訳バージョンも ずーっと以前から公開されていて、名曲の数々「Sound of Music(サウンド・オブ・ミュージックのテーマ)」「My favorite things(私のお気に入り)」「Edelwaiss(エーデルワイス)」「Climb Every Mountain(全ての山に登れ)」・・などが散りばめられていますね~!
🎵 その中で、日本人、子どもたちにも 一番なじみ深いのは「ドレミの歌」ではないでしょうか? オリジナル英語バージョンでは、「Do Re Mi」ですね。
ドレミの歌〜♪ (Do Re Mi )
(youtubeから 動画お借りしました)
🎵 英語の歌詞(一部抜粋)
Do: Doe, a deer, a female deer , do (発音ちょっと違うけれど)は doe, メスの鹿、
Re: Ray, a drop of golden sun, re → ray は 金色に輝くお陽さまのひとしずく、
Mi: Me, a name I call myself, mi → me は 自分を自分で呼ぶときの名前
Fa: Far , a long , long way to run, fa → far は、走っていく長い長い道(far =遠い)
So: Sew , a needle pulling thread, so → sew は糸を引っ張る針 (お裁縫 sewing )
La: La a note follow sew, la → la は so(sew)に 続く音 (良いアイディアがなかったらしい(笑))
Ti: Tea a drink with jam and bread, ti → tea は ジャムやパンと一緒にいただく飲み物(お茶、ね)
That will take us back doe…… そして、またドに戻る (直訳は、私たちをドに連れ戻していく・・)
🎵 日本語の歌詞は・・・「ド は ドーナツのド、レ は レモンのレ、ミ は みんなのミ、ファ はファイトのファー、ソ は 青い空、 ラ はラッパのラ、シ は しあわせよ~ さあ 歌いましょう~♪ (続く)」
🎵 そのように習って、当然と信じて歌っていたため・・・私は むか~し、手作り年賀状、「巳年(み・・ヘビさんですが^^;)」の時、 こんな画像を作りました。 ↓ (作りかけ 色を試そうとしている段階)
🎵 「巳年(み)」を ドレミの「ミ Mi」に ひっかけて、 ド は ドーナツのド、 レ は レモンのレ〜〜・・・と ヘタながら みょーなイラストを描きました。(^^;)
🎵 これ・・・日本人同士なら、特に問題なさそうですが・・・
ある時、カナダ人の親友と いろいろな話をしていて、たまたま “Sound of Music “ それも ”Do Re Mi” の歌の歌詞の話題になり・・・
日本語訳も あるのよね~ と 彼女に 説明を始めた私・・・
🎵 Do doughnut(s) ドーナツ・・・彼女は 笑いながらも、 へぇ~ ニホンゴだと そうくるか! という雰囲気。
🎵 ところが、 次に レ は レモンの レ・・・・ と 言ったところで 声がかかりました。 ^^;
“Wait ! ( ちょい待ち!)
Why lemon here ?(どーして この re の音に レモンなのよ?)”
🎵 do, re, mi, fa, so(l), la, ti , do・・・ 英語版のオリジナルバージョンで歌われている「ドレミの歌」の「レ」は「re」つまり「R」の発音・・・ なのに、日本語版は カタカナで書くと「レモン」・・・英語表記では、皆さま ご存知の通り 「lemon」 これ、「L」で始まる言葉ですよね。 日本語では、カタカナ表記してしまうと、R、L どちらも「レ」。 それで、歌詞の和訳、これでもいいか、、ということになっちゃったのでしょうね。
ドレミ・・ なぜ そう呼ぶことになったの?
🎵 この質問が出ると、必ず 登場するのが、
↓の 楽譜「聖ヨハネ賛歌 Ut queant laxis」という 古くから教会で歌われていた曲。
と同時に、イタリアで活躍した修道士、かつ 音楽教育の歴史で とても大きな功績をのこした、
Guido’d Arezzo (グィード・ダ・レッツィオ)さんという名前が 一緒に出てくるのです。
🎵 グィードさんの生没年は、古い時代で はっきりしないようですが、近年の研究で おそらく紀元991~992年ごろに生まれ〜1050年頃に亡くなられたようです。もともと修道士で、聖歌隊の歌など教会音楽の指導的立場にあった方です。
イタリアのアレッツォ という場所に移り、レオナルド・ダ・ヴィンチが ヴィンチ村の レオナルドさん、、、という意味と同様、アレッツォのグィードさん、と呼ばれていたのですね。
🎵 彼は 教会で聖歌隊の歌の指導をしている際、まだ 今のような しっかりした楽譜もなく、記譜法(音を どう書き表すか?)も 確立されていない中、
せめて、聖歌隊のメンバーの歌、音程を きれいに揃えて歌ってほしいと、それ以前の 一本線(基準音)より、高いか↗↗ 低いか↘↘・・・程度ではなく、もう少し 細かく正確に音の高さを表せないだろうかと思案し・・・
🎵 天才ですよ~! 聖歌の中に、この歌を見つけたのです!
大昔のことで、リズムもしっかり書かれていませんが、 ラテン語(イタリア、フランス、スペイン、ひいては英語にも多数 語源あり)の歌詞の 切れ目ごとに、
一音ずつ音が 上がっていく⤴⤴(楽譜 ↓ 太字で ピンクの丸印をつけてあるところに注目!)。
🎵 その 歌詞のフレーズの冒頭、「ut のちに 言いにくいので、do に変更された。が、フランスでは まだ一部で使われているそうです)」「re」「mi」「fa」「so (sol)」「la」 そして、少し後に、第7音目の「ti ニホンゴでは シ」が加わり、
基本的な音階の音(幹音 かんおん=臨時記号のない 音階の基本7つの音)の呼び名として 使われるようになったのです。
🎵 ということで、 音階の 2番目の音は L ではなく、 R , re 。
レモンのレ〜 は・・・L の発音なので、外国の友人から、 そりゃないでしょ~! どうして ニホンゴでは そんなことが 起こるの? と 突っ込まれたのでした・・(^^;)
まとめ
🎵 英語に限らず、日本語は 外来語(輸入した言葉)を、「カタカナ」で 表記してきた歴史があります。
それも、単に 外来語の発音に「カタカナ」を(時に無理やり?^^;)あてはめるだけでなく、カタカナにした後、さらに省略したり・・・
アポ(appointment の省略 → 英語でアポ、と言っても まず通じない~^^;)、スノボ(snow board の略)、
🎵 これは英語だろう~!? と思いきや、日本人が ”それらしく?” 組み合わせて作った言葉など、まあ、数えきれないくらい あるある~^^;
カタカナが かえって 日本人の語学学習に メンドウな回り道をさせていることも すご~く多いんですよね。
🎵 英語を教える立場になり、便利だけど まぎらわしい・・ひんぱんに 二度手間、三度手間・・になる カタカナ表記の外来語についても 考えるようになった 私、どらみでした。
🎵 カタカナ語・・・和製英語など、まぎらわしいものも身の回りにあふれているので、別途 記事を書きました。 よろしければ、こちらも ご覧くださいませ~!
🎵 最後まで ご覧いただき、どうもありがとうございました。SEE YOU SOON !
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