エコなフェルト五線譜・こんなに使えるぞ~!の巻っ!
(2020. 2.4. 別ブログから記事を引っ越し、修正いたしました)
こんにちは! どらみです!
🎵 私、書籍でもノートでも 「紙」モノが大好きなのですが・・^^
ノートや便箋なども、書き損じたら ゴミになる確率高いですよね。
🎵 今回は 音楽なのに、なぜ 「エコ」の話? と
突っ込まれそうですが・・・ 紙ゴミを減らして、能力はアップ↗ という、
100均材料で、家でも作れる、簡単、有能なアイテムをご紹介しますね。
Contents
エコな五線譜 キシュ・タブロー(小黒板)
え? 何これ!?
これが、小黒板(キシュ・タブロー)っていうシロモノです。
🎵 もっとカラフルなフェルトにミシンでステッチかけて作っていましたが、
100均一で売っている(これは正方形で ちょっとパリッと固め、ふにゅふにゅしてないもの)
フェルトに、油性ペンで等間隔に直線を5本 書いただけです(^^)💦
🎵 もう少し濃い色に、ミシン線(白色)で、等間隔にステッチを入れて、五線紙に見立てたものを、ハンガリーでは、Kis tabla (キシュ=small , タブロー=board) と呼んでいます。
🎵 小学生低学年の音楽授業見学で このフェルトを毎回目にしていました。紙の五線譜より 線の間隔が広く、小さい子どもでも扱いやすいのです。 音符も 線の巾に合わせて、丸く切った、別の色のフェルト製。家庭で 学校からの指示通りに親ごさんが手作りしたものじゃないかな、と想像していました。
🎵 ハンガリー留学中、平日、自分の授業の合間に、研究所近くの 「音楽小学校」(音楽授業が週に4~6時間設定されている、1年~8年生までの学校)へ、授業見学に行きました。この見学も音楽教育法の大切なカリキュラム。現地の学校なので、授業はすべて ハンガリー語(Magyarul)です。
🎵 わからないハンガリー語だらけなので(^^;) とにかく、ノートに 何時何分から、先生と生徒たちが、何をしていたか、音や 先生の板書、立ったり座ったり、何か歌を歌うと、知らない歌でも 音符だけでも書きとる・・
見たこと、聴いたことのすべてを、自分のわかる言葉や記号にして記録する、を続けていました。
🎵 授業中、音楽の先生(女性も男性もおられます)が、ハンガリー語で、”Kis tabla “(キシュ・タブロー)と声をかけると、生徒たちは、手慣れた様子で 各自、フェルト布を取り出して 机の上に置きます。これ、フェルトで作った 五線譜だ~! 先生がハンガリー語で話しても、生徒たちの様子を見てわかりました。 (^^♪
🎵 とても単純なモノですが・・・かなり いろいろな使い方ができます。今回は、一番最初、ごく基本的な使い方をご紹介しますね!
いっちばん最初は、お手本をまねることから!
🎵 最初の使い方。
下のように、五線の巾に合わせて 丸く切り抜いた 色違いのフェルトを音符にみたて、 指導者の まねをして置いてみる。
そこから始めます。
🎵 何調だとか、ト音記号だと・・とか、最初は まったくそんなこと 関係なく、とにかく お手本をまねして、同じように並べるだけです。
🎵 先生は お手本を見せたら、生徒たちが その通りにできているか ひとりひとり確認していきます。
🎵 もし違っていたら・・(叱らずに!)あれ?お手本を もう一度見てごらん? どこが違うか、自分で 気づいてもらうように誘導します。 どうしても、、の時は、一歩踏み込んだヒントをあげてもいいけれど。
🎵 なるべく 注意深く観察する→ 自分も同じようにやってみる →できた!\(^o^)/ という 成功、達成感を あじわって、次もがんばろう!という 意欲につなげる。
そういう流れになるように 先生側の表情、言葉かけに留意する。
生徒さんができた時は一緒に喜んで ほめる! この姿勢が大切!
🎵 フェルトなので、適度にひっかかりがあるのと、間違えても、消しゴムも鉛筆も要らず、置き換えるだけでいい。 生徒たちにとってもラクなんです、これ。^^ 下の 3つの例は、似ているけれど、ちょっと違う!
どこが違うのか、注意深くみてね!
音部記号(clef, clefs) を書くのは 意外とむずかしい
🎵 先ほどのように、遊びのような作業を 少しずつ取り入れて慣らしていきます。
(小さい子どもは集中力が続かないので、ひとつの課題は5分、長くても10分以内に・・などと、あらかじめ授業時間の中で、時間配分を決めておきます。
🎵 予定通りにいかない時、どこで切り上げるか? 生徒さんの集中力、そのレッスン(授業)の中でよ、『何を』一番重要な課題(今回は、絶対にこれだけは理解してほしい)にするか? そこに 集中力のピークを持っていくように、レッスンプランを組み立てるのです。 自分の思う流れにならなかったら、授業(レッスン)後に、原因と 次の対策を考えます。
🎵 先ほど紹介したように、先生のまねをしながら、少しずつ 五線、音符・・に慣らしていきます。
最初は、ならべた「丸いもの」が、実際の音(実音)と 結びつかなくてもよいので、とにかく「慣れる」ことに重点をおいて 導入します。
🎵 別記事に 書きますが、子どもたちが 一番歌いやすい=音を取りやすい、といわれている、so-mi (ソーミ)と、下降↘ する音程でスタートするのも一法です。
(↑のフェルトは 3種類 並べてありますが、移動ド唱法 (相対音程・・movable do)を使うと、どれも so-mi と読むことができます。
🎵 この音符の前に、音部記号がつくと、同じ音符の並びでも 実際の音(実音)は変わります。
「ト音記号 G-clef、 violin、treble clef とも言う」「ヘ音記号 F-clef、bass clef とも言う」「ハ音記号 C-clef ハ音記号は その位置によって テノール、アルト、メゾソプラノ、ソプラノ、と名称が変わります。 このハ音記号は ど真ん中、第3線に ふたつのC、C の間、小さな「くびれ!」があり、これを アルト Alto-clef」と呼びます。
🎵 ト音記号(G-clef)は、描き始めの点 、今は基本的に第2線(下から2番目の線)が、↓「G-日本語音名では ト 」の音ですよ~!と 知らせる音部記号(clef)
(注:現在ほとんど使われていませんが、かつては、G, F の記号、別な位置のものも使われていました。^^)
🎵 ヘ音記号(F-clef)は、右側に 二つの点々(dots)がついていますが、↑ この 点と点の間(ここでは、第4線)に、「F- 日本語音名では ヘ」の音がありますよ~! と知らせる記号です。
🎵 ハ音記号は C が縦に二つ並んだ形をしていますが、その間の「くびれ!」がある位置に、「C- 日本語音名では ハ」の音がありますよ~!と知らせる音部記号です。
🎵 ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号・・・いずれにせよ、初めてだと、子どもにも 大人にも 曲線が多くて、
意外と書くのが難しい・・と感じるかもしれません。
🎵 ですから・・私は この音部記号(clefs)を使う、五線に自分で書く必要が出てきたら、 下のような 書き順も示して、最初は なぞってもらい、だんだん 自分で書けるように 練習してもらうことにしています。
🎵 ヘ音記号、ト音記号が どうして 今のような形になったのか? 下の図表は、ハンガリーの音楽教育、ソルフェージュ(音楽の読み書き)教本のひとつ、「ベルタロッティ 56の練習曲集」の冒頭から お借りしました。F という文字と、 Gという文字が 線(楽譜の線)上で、どのように変化して、今の形になったのか、、左側から→へ見ていただくと、少しわかるんじゃないかな、と思います。^^
まとめ
🎵 キシュ・タブローとは、フェルトに五線を描いた(ステッチした) 何気ない ごく単純なものです。
🎵 紙やインク、鉛筆、消しゴムを使わず、手指で 丸い音符がわりの フェルトを並べたり、取り除いたり、先生の まねをしているうちに、少しずつ慣れていきます。
🎵 この 遊びのような作業が、これから 音部記号(ト音記号、ヘ音記号、ハ音記号)や、調号(何調かを知らせる 冒頭の♯や♭などの記号)、拍子記号( 2/4, 6/8 など)のついた、「五線の楽譜」に 結び付いていくのです。
💗 子どもさんの場合は、本当に無理なく、細かく段階を踏みながら・・・。
🎵 キシュ・タブローなんて、初めてきいて、初めて見た、、という方が ほとんどではないかな?
この単純な道具を、少し難度を上げて使う方法、大人にも効果的に使う方法など、また ご紹介したいと思います。 今回は、キシュ・タブローのご紹介と、一番基本的な使い方のみ 解説してみました。
🎵 最後まで ご覧いただき、どうもありがとうございました。 See You!^^💗
こちらの記事も おすすめです! Related Posts